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24GHzドップラー式と60GHzミリ波レーダー式バイタルセンサーの比較

2026年9月18日

24GHzなどのCWドップラー方式は、ハードウェアが比較的シンプルで、胸部の非常に小さな動きを検出しやすい一方、体動・周囲の動き・距離や角度の識別が苦手です。一方、60GHz FMCW測距方式は、「その人がどこにいるか」「どの距離にいるか」まで把握できることが大きな違いです。さらにMIMOを組み合わせると、複数人の識別や空間情報の取得が可能になります。
ちなみに弊社の非接触バイタルセンサーは24GHzCWドップラー方式のバイタルセンサーとなりますが、最近よく60GHzのミリ波レーダー式のバイタルセンサーをやらないのですか?と質問が多いので、今回の比較表をNEWSに掲載した次第です。ご参考にしてください。
(弊社としては現状60GHzミリ波レーダー式のバイタルセンサーをラインアップにのせる予定はありません。)

**下記比較表をご覧ください。**

製品戦略として見ると、ここが重要です。単純に24GHz < 60GHzと考えるのは適切ではないと思います。むしろ、24GHzは「バイタルを測るセンサー」60GHzは「人+空間+バイタルを認識するセンサー」という位置付けにすると非常に分かりやすくなります。

例えば、24GHz
「ベッドに寝ている人の呼吸・脈拍を正確に継続監視する」
↓
60GHz

「部屋のどこに人がいるかを認識する」
+
「動いているか、寝ているかを認識する」
+
「その人の呼吸・脈拍を測る」
という発想です。60GHz FMCWは距離・角度情報を利用できるため、こうした**「センシング+空間認識」**への展開がしやすいのが大きな特徴です。

面白いのは「競争」ではなく「融合」
実は、ここが非常に重要だと思います。

例えば、
24GHz ドップラー式センサー
→ 脈拍
→ 呼吸
→ 血圧
→ 体温
に強みを持たせる。

そこへ
60GHzレーダー
→ 人の位置
→ 距離
→ 体動
→ 転倒・離床
→ 複数人識別
→ 部屋の状態
を組み合わせる。

すると、「バイタルを測るセンサー」から「人の状態を総合的に理解するセンサー」へ進化できます。これは、以前お話しされていた**「AIロボットの感覚器官」**という構想とも非常に相性が良いです。

例えばAI見守りなら
60GHz
「ベッドから人が起き上がった」
↓
24GHz
「呼吸・脈拍に異常がないか」
↓
AI
「通常の起床なのか、異常行動なのか」
↓
スマートフォン
「家族・介護者へ通知」
というシステムが考えられます。つまり、24GHzと60GHzは競合するというより、役割分担させることで強力なシステムになります。

なお、24GHz CWレーダーでも呼吸・心拍の非接触測定について良好な研究結果が報告されており、2025年の研究では心拍・呼吸の推定誤差を評価した実験もあります。したがって、周波数だけで測定性能の優劣を判断するのは避けるべきです。

比較表

24GHzドップラー式  vs 60GHzミリ波レーダー式比較表